レビュメモ!

映画・舞台・本のレビュー。ネタバレありの時はその旨表記します。映画と漫画と美味しいものがあれば大体しあわせ。

「カメラを止めるな!」ネタバレなし・ネタバレあり感想 伏線というより違和感の回収 脳内リフレインする“ポン!”

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 2017年/日本/96分/ホラー・コメディ/濱津隆之/真魚/しゅはまはるみ/90点

 

あらすじ

とある自主映画の撮影隊が山奥の廃墟でゾンビ映画を撮影していた。​本物を求める監督は中々OKを出さずテイクは42テイクに達する。そんな中、撮影隊に 本物のゾンビが襲いかかる!​大喜びで撮影を続ける監督、次々とゾンビ化していく撮影隊の面々。
”37分ワンシーン・ワンカットで描くノンストップ・ゾンビサバイバル!”……を撮ったヤツらの話。

ー公式サイトよりー

 

 

 

ざっくり感想

 

おもしろかったー

 

ポン!

 

 

 ネタバレなし感想

いわゆる伏線回収系作品で、キャッチコピーの通りに「最後まで観てこその面白さ」に溢れた映画。

これは好みの問題なのですが、私は1本の映画の中で伏線を張られ過ぎたりそれをスマートに回収され過ぎると「“どうだ緻密に作られてるだろスゴイだろ”と言われている気分になり」「伏線回収のために作ったのかな?と感じてしまい」あまり好きになれない性質なのですが(「シックス・センス」くらいの伏線の張り方は大好きです)、これは伏線というよりは前半の違和感を後半で泥臭く回収していく感じで素直に「よく出来ていて面白いな!」と 思いました。

 

緻密に作られているけれど、「どうだすごいだろ!」と映画から言われている感じがしないのが好印象で観ていて気持ちよかったです。むしろ回収を応援したくなる。

あとは映画作りの話なので作り手側の悲喜こもごもな裏側を垣間見た思いにもなりいち映画好きとしてちょっと愛おしさも感じたり。

 

 口コミの評判が良すぎたので期待値が高かったのですが個人的に納得の面白さでした。

「前半ちょっとホラー」「手ブレ酔いに弱い人は大丈夫かな?」と心配になる部分はありますが、「インディーズ」「わかりやすく笑わせてくる」「ジャンル⇒ホラー/コメディ」という3つの要素が苦手でなければおすすめしたい。

 

前半が面白くないと言われているようですが、いやいや…「作りこまれた駄作感」がプンプンしてて面白かったです(自分がB級ホラー好きというのもあるのかもしれないですが)

 

 後半でネタバレあり感想も書きますが、観る予定の方はネタバレなしで観られるのをおすすめします。

 

一連の騒動は言及する知識もないので横に置いておきます。

 

 

 

 

始まりはゾンビ映画撮影シーン~「アクション!」~

廃墟らしき建物で、若い男ゾンビにゆっくり追い詰められる若い女性。

髪は乱れ体に細かい傷もあり、白いタンクトップは返り血らしきもので赤く染まっています。

 

女「ケンちゃん止めて!」

男ゾンビ「……ァ……」

男ゾンビが一瞬足を止め、女は手を差し伸べる。

女「ケン…ちゃん……」

男ゾンビ、女と見詰め合うも襲い掛かり首筋に噛り付く。

女は肉を食まれながら「愛してる…」と呟き目を閉じたーーーーー

 

ところで「カット!」の声がかかり、スッと離れる男女。

監督やスタッフに囲まれた、ここは映画の撮影現場だった。

 

というシーンから映画は始まります。

42テイク目の撮影だったようで疲れきった様子の女優に、監督は激しい駄目だし

俺は本物がほしいんだよ!本物の恐怖に染まった顔、顔、顔!!!」

「どうして本物が撮れないかわかるか?お前の人生が嘘ばっっっっかだから!!!!と唾を飛ばす勢いで怒鳴り散らす監督をゾンビ役の男優がなだめようとするも「お前はリハーサルの時から生意気なんだよ!」と逆に怒られてしまう。

 

休憩に入り、落ち込むヒロイン女優=チナツを慰めるゾンビ男優=コウちゃん。とヘアメイクの晴美さん。チナツとコウちゃんはこっそり付き合っている様子。

3人で雑談をしているなか、カメラマンの細田は外へ行き、山之内は「監督に言われた」とありったけの血のりを持って屋上へ。音声の山越は一人おとなしく座っている。

 

コウちゃん「この建物雰囲気ありますね」

晴美「本物だからね。実はここ、戦時中に人体実験を…」

 

雰囲気たっぷりな撮影現場である廃墟についての「呪われた噂」を晴美が2人に話そうとした時、ドアに何かが激しくぶつかったような音がし、そこから奇妙な空気が流れていく…。

 

 

 

奇妙なゾンビ映画

突然鳴った音に動揺しながらも「楽しい話をしよう」というコウちゃんに趣味を聞かれ、晴美は「護身術」と答え、暴漢に掴みかかられた時の対処法を披露します。

後ろから抱きかかえられるように襲われた時は「ポン!」と声を出し相手を怯ませながら両手を上に上げ、円を広げるように下に下ろすと抜けられる、と実践しながら教える晴美に若手2人は戸惑いながらも「すごぉーい…」と反応。

微妙な空気、奇妙な間合いの中、突然食いちぎられたような人間の腕が建物内に投げ込まれる。

そこへ血のりを持って出たはずの山之内が戻ってきて倒れこむが、腕を引きちぎられ白い液体を浴びたような変わり果てた姿になっており既に絶命していた。

騒然とする3人。無言の山越。

そこへドス黒い顔色をし、瞳孔も開いた細田が奇妙な動きをしながら現れチナツに掴みかかる。

白い液体を嘔吐する細田。チナツは下を向き避けるが髪の毛に液体がかかってしまう。

どうにか細田を外に追い出すもパニックが続く中、絶命した山之内がゾンビとなり3人に襲い掛かる。

そして再びカメラを構えて現れた監督は恐怖に戦くチナツを「イイよ、最高かよ!これが本物だ!」と撮り始めるのですが、

 

晴美「あんたまさか…!」

監督「そう、あれはちょうど1年前の夏…~中略~そんな時、ネットで妙な噂が…」

 

と、話の核心に触れそうな場面でそれまでずっと無言&無反応だった山越が「…ちょっと…ちょっと…」と言いながら外へ出ようとします。

明らかに焦りながら

 

コウちゃん「何言ってるんですか、外には化け物が!」

監督「お前、ちょっとって何だよ!」

 

と総出で引き止めますが山越は出ていってしまいます。

 

出て行って数秒で「あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛っ゛……!」と山之内の叫び声が聞こえゾンビ化。

ゾンビ化した山之内の首を晴美が斧で撥ね、さらに「こんの化け物めぇぇ!!!」と繰り返し斧を振り下ろして返り血をめっちゃ浴びるのですが、完全にスイッチが入ったようで「化け物は全員私がブッ殺す!!!」とヤル気満々です。

 

3人は車で逃げようとしますがキーがなく、襲撃してきた山之内ゾンビのポーチに入っていると思われるキーを奪うためにチナツは山之内ゾンビともみ合うのですが、カメラに体当たりしてしまいカメラが横転。しばらくカメラは動かず固定映像で、チナツと山之内の声のみが流れます。

しばらくしてカメラが撮影を再開しますが、それまでの引きが多かった映像から一変、襲い来るゾンビをズーム多用で映していきます。

 

3人はゾンビとなったしまった仲間と、狂気の監督から逃れんと引き続き逃亡を図りますが揉み合うなかで山之内に噛まれた?と思われるチナツを「念のためよ」と晴美が殺そうとしますちょっと人外よりも人間が怖いパターン。

時々姿を消しながらも「アクショーン!」と叫びながらテンション高く再登場する監督も人間が怖いパターン。

 

 

逃げ惑い続け、そして舞台は屋上へ。

晴美は襲い来るゾンビを飛び蹴りで撃退しながらチナツを追い回し、コウちゃんと共に屋上へたどり着くのですが、映像は逃げ惑うチナツなんですが、コウちゃんに引き止められてるらしき晴美の護身術かけ声「ポン!」が何度も小さめに聞こえてきます。結局コウちゃんが晴美を斧で殺してしまったり、それを見ているチナツがひたすら叫んでいたりと阿鼻叫喚になっていきます。

 

晴美を殺したコウちゃんに手を差しのべられるも、「近づかないで!(ゾンビに噛まれた)私から逃げて!」とチナツは屋上から離れます。

物置小屋のような場所で息をひそめるチナツでしたが、絶望の表情で山之内ゾンビに噛まれたと思しき足首の傷に触れてみたところ、ペリペリーっと剥がれます。

あ、これ特殊メイクの傷やったんや…!と安堵するチナツ。

コウちゃんの元に戻ろう!と小屋を出るとタイミングよく放置された斧を発見。

チナツ「こんな所に斧が…ツイてるわ…」

とフラグたちまくりなセリフを片言っぽく呟き、再び屋上へ戻ります。

 

屋上に戻ったチナツは立ちつくすコウちゃんに声をかけますが、コウちゃん無反応。

めげずに声をかけやっとコウちゃん振り向きますが、様子がおかしくゾンビ化しています。

撮影シーン冒頭と同じように、ゆっくり迫りくるコウちゃんゾンビに「コウちゃん止めて!」とこれも冒頭と同じように説得しようとするチナツ。

監督も現れ「いいぞいいぞ!本物を見せてくれよおぉぉ!!!」とハイテンション撮影。

 

コウちゃんゾンビはやはり冒頭と同じように一瞬止まり、正気に戻った?と思わせたところで再度迫る、を2回繰り返しますが、チナツは結局「愛してる…」と呟きコウちゃんの頭を斧でぶっ飛ばします。

「台本と違うだろ!」と怒る監督も斧を振りかざし殺害。

建物の陰になって姿は見えませんが、監督は斧を振り下ろされながらも「いいぞ!やれば出来るじゃないか!」と息絶えるまでチナツを撮り続けていた様子。

斧を振り下ろすたびに返り血を浴びまくるチナツ。

一人生き残ったチナツ(ゾンビは晴美が倒している)を映すカメラは次第に視点を高くしていき、星型の魔方陣らしき図形の中央に佇む血濡れのチナツを捉えます。


もしやこれが…廃墟にまつわる血の呪い…?

 

チナツを映したまま流れ始めるエンドロール。

俳優やスタッフの名前、製作は「ゾンビチャンネル」…。

 

エンドロールが終了し「カット!」の声。

カメラは横転し、暗転した画面に映る「一か月前」の文字ーーーーー。

 

 

 

 

 

 

以下、ネタバレあり感想

 

 

 

 

 

 

 

第二部「一か月前」

 

冒頭のゾンビ映画が終わり、画面には「一か月前」の文字。

ここから第二部、「冒頭のゾンビ映画の製作、撮影の様子」が始まります。

 

冒頭のゾンビ映画で監督を演じていた日暮は、「早い、安い、質はそこそこ」が売りの映像監督。主に 再現VTRやカラオケ映像などを手掛けている。

涙を流すシーンでは目薬使用は当然のことで、前後のシーンの繋がりにもこだわらない。

そんな日暮に馴染みのプロデューサーから新しく開設されるゾンビチャンネルで「生中継・ワンカット」のゾンビ映画を撮らないかと打診される。

「そんなの無茶だ」と断ろうとするも、一人娘で自分と同じように監督業を目指す真央のお気に入り俳優・神谷和明も出演すると知り監督を引き受けることにする。

 

 

娘の真央は監督見習いだが、子役に目薬ではなく「本物が欲しいんスよ!!!」涙を求めたり、熱くなりやすく子役の母を「ババァ」と呼んでしまったりで上手くいかない。なぁなぁで仕事をしている父親への当たりもきつい。


妻の晴美は元女優だが、役に入り込みすぎて問題を起こし女優を辞めた(辞めさせられた)という経歴があり、現在は護身術の取得にハマっている。 夫が手掛ける作品の台本は100回は読む。


映画を撮る本物のカメラマンは腰が悪く、ワンカットに不安な様子。カメラアシスタントの女の子は「ゾンビの場面はこう、ぐわ~んって!」とズームアップを推してくるがお前にはまだカメラは持たせない、と却下。

 

キャスト陣も癖があり、

コウちゃんを演じる神谷は「ゾンビって斧使いますか?意思をもたないからゾンビであって武器を持つという意思があるとゾンビでは~~」「この映画には人種問題も~~」等難しいことを考えすぎる性質らしく監督にツッこみ困らせたり、

チナツを演じる逢花は「涙のシーン、目薬でいいですか?よろしくでーす」「ゲロを浴びるシーンはちょっと…私はすごくやりたいんですけど事務所が…。よろしくでーす(監督の腕ポンポン)」と明らかに監督を舐めてかかってる風。


細田はアルコール依存症で手が震えてたり、山越は軟水を飲むとお腹をくだすとかでトイレの場所や数を異様に気にしていたり山之内はキョドっていたり、監督役とメイク役の俳優はあからさまに出来上がっていたり(不倫)と前途多難。


プロデューサーにも俳優にもペコペコし、無理を押し付けられる日暮はあまりの辛さに酒を飲みながら幼かった頃の娘との写真を眺め号泣します。わんわん泣きます。

写真の中の娘・真央は日暮に肩車をされ笑顔でカメラを構えている…。

 

不安を抱えたまま撮影は開始されますが…。

 

 

 

 

後半、怒涛の違和感の回収

まず撮影当日、交通渋滞に2人揃って巻き込まれた監督役とメイク役の俳優が現場にこれず、学生時代に演劇部だった日暮が自ら監督役として出演することに。

メイク役は、真央と共に見学にきていた妻の晴美が演じることになります。

100回は台本読んでるし元女優だし大丈夫!ですが監督は「(お前が女優やってた頃)俺がどんだけ人に頭下げたか」と不穏なことを言います。

 

「こんなの無茶だ」と不満を訴える神谷を宥め、どうにか撮影をスタートするとそれまで下手に出まくっていた日暮が「お前リハーサルの時から生意気なんだよ!」等のアドリブを交えまくりながら熱演。あんまり熱演するので監督を舐めていた逢花も怯えています。

差し入れの日本酒をこっそり飲んでいた寺田が行き倒れてしまい、監督が黒子となり腰から下を支えて無理やり動かしたり、ゲロNGだった逢花に結局本物のゲロをぶちまけたり、お腹を下した山越が生中継中なのに「ちょっと…」とトイレ退出してしまい話がつながらなくなったり、カメラマンが逢花に体当たりされ腰が逝ってしまい、代わりにアシスタントが後半カメラをズーム多用で回したり、案の定役に入り込みすぎた晴美が暴走して「ポン!」連発になったり…と前半に感じた様々な違和感を回収していきます。

 

前半のゾンビ映画で一番ゾンビらしかったのが細田さんなんですが、まさか監督に操られていたとは。

 

途中プロデューサーが「(カメラ)止めましょう」と何度か言うのですが、日暮は受け入れず、見学に来ていた真央も「ココをこう変えれば話が繋がる!」「おばちゃん(←スタッフ)早く!」といつの間にか映画作りに参加して、どうにかこうにかカメラを止めずに最後までやりきろう…!と右往左往しながら作品を作っていきます。

 

スタッフも、小道具の生首や首無しの体をタイミングを見て投げ込んだり、血しぶきを俳優の動きに合わせてホースでピュッピュしたり超頑張ります。

見てると応援したくなります。

 

最後までカメラを止めず頑張って…!

 

しかしラストシーンに欠かせないクレーンまでも壊れてしまいピンチ。

「じゃあ演出変えましょう」と軽~く言うプロデユーサーに「ゾンビ化の元凶が血の呪文なんだから、屋上に血のりをまいて作った魔法陣(?)を映さないと話が成り立たない!」と俯瞰で撮らなければ!と初めて対立する日暮。

「作品よりも番組なんです」と言い切られ、一度は断念するも「今、動けるのは何人いる?」との真央の言葉で風向きが変わります。

 

 

 

 

クレーンがないなら、人間ピラミッドを作ればいいじゃない

ゾンビ映画クライマックス、コウちゃんがチナツにゆっくりと襲いかかろうとするシーン。

途中で頭から斧を生やした晴美が突然起き上がり、「何あれ!」と叫んでまた死ぬ場面があります。

実は役に入り込みすぎて使い物にならない為、日暮に技を決められ失神していたのが目が覚めて、突如形成された人間ピラミッドを見ての叫びでした。

クレーンがないなら人間ピラミッドを作ればいい!と、体が空いたキャスト、スタッフで人間ピラミッドを作り、そこから魔法陣?ごと映すことになったのですが、どうしても一人、転がり落ちてしまいます。

そのため、コウちゃんがチナツに襲い掛かるシーンは不自然に「名前呼びかけ→ゾンビストップ→ゾンビ再開→名前呼びかけ…」の演出がループされ時間稼ぎをしていたのです。

そうしてどうにかこうにかコウちゃんの首を撥ね、監督を斧で殺し、ヒロイン・チナツが魔法陣?の中から空を見上げます。

 

そこには、ゾンビメイクをしたままのキャスト、適当だったプロデューサーを含めたスタッフ、演技を終えてピラミッドに加わった日暮監督、そして頂上に真央を配置した人間ピラミッド。

みんな苦悶の表情を浮かべながら、ピラミッドを崩さないよう必死に耐えます。

真央も手に持ったカメラを徐々に高くしていき、とうとうヒロインと魔法陣?の全体図を捉えます。俯瞰成功!

 

でもまだだ、もう少し、エンドロールが終わるまでは……!

 

ぷるぷるしながら耐える人間ピラミッド。

流れるエンドロール。

キャスト名、スタッフ名。

製作はゾンビチャンネル。

 

流れる文字がなくなり、「カット!」の声と共にカメラ横転。

人間ピラミッドも崩れます。

 

大変だったけど、色々あったけど、「生中継・ワンカット」のゾンビ映画、撮影終了。


アル中でゲロを吐いた細田さんも、ゲロを顔にかけられた山之内くんも、お腹をくだした山越さんも、生意気だった神谷くんも、適当だったプロデューサーも、日暮監督もみんな笑顔です。

 

そしてやりきった日暮監督に、真央が1枚の写真を差し出します。

それはヤケ酒号泣の時に眺めていた写真。人間ピラミッドと同じ構図、日暮に肩車をされカメラを構えた幼い日の真央の姿が…。

父親にずっと冷たかった真央ですが、やっと2人は笑顔を交わし合います…。

良かったね日暮監督…!


 

 

この映画にはもうひとつの視点があって、お偉いさんらしき女性プロデューサーが放送局でスタッフ数人と実際の番組放送を見ているんですが、途中スマホをいじったり、放送終了後に「何事もなく終わってよかったわー」とあっけらかんと言い放っていて苦笑。

いや、めちゃくちゃ何事もありましたがな。

 

最後に流れる本当のエンドロールは、劇中映画のゾンビ映画を撮るスタッフを撮る本物のスタッフ、という本当のメイキング映像が流れて、この映画を観た後だと特に「映画を一本作るのも本当に色々な人の手が入っていて色んな役割の人がいてそれで成り立つんだなぁ」と当たり前のことを改めて実感することもできました。

 

実はこの映画2回観ていて、最初は8/15。

その時は地元福岡では1館のみ(キャナルシティ)上映だったのですが、その後博多阪急のTジョイでも上映されミッドナイト上映で2回目を観ました。

意味がわかってからまた観ると冒頭のゾンビ映画がより笑えます。

 

 

ちなみに私はどうしても、冒頭のゾンビ映画で音声のみ聞こえてくる連続「ポン!」で笑ってしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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