特に素晴らしい傑作娯楽映画を選び、全国の映画館で1年間にわたって連続上映する「午前十時の映画祭」
「映画館を取り巻く環境も大きく変化してきました」「今回の記念すべき第10回目をもって一区切りとし、いったん終了させていただくことにしました」(公式サイトより抜粋)
1週間もしくは2週間、午前十時から1日1回の限定上映で名作を劇場で観ることができるという、映画好き、特に劇場鑑賞好きにはありがたい企画だった「午前十時の映画祭」が2019年をもって終了するという発表がありとても寂しいです。
映画ファンに新作だけではなく往年の名作も観てもらい映画ファンを増やす目的で企画されたものらしいのですが、今は映画館に行かなくても好きな映画が好きなタイミングで観ることができる時代なのでやはり継続は難しいんだろうなと思いつつ、私自身がこの「午前十時の映画祭」で覚えた感動や発見も多かったので(レジェンド推し俳優リバー・フェニックスをスクリーンで観れた喜びとか「今を生きる」は十代の頃に観た時と感想が違ったとか「七人の侍」の面白さがわかるようになったとか)、ラインナップ映画初見の方、以前観たことがあるから作品だから今更観なくてもいいかなぁという方に「午前十時の映画祭」、ひいては劇場鑑賞はいいぞ!と体験談もふまえておススメしていきたいと思います。
ちなみに2019年度の「午前十時の映画祭10」ラインナップは
◎未知との遭遇 ファイナル・カット版 ◎JAWS/ジョーズ ◎ET
◎ゴッドファーザー ◎風と共に去りぬ ◎八甲田山(4Kデジタルリマスター版)
◎日本のいちばん長い日(4Kデジタルリマスター版) ◎ブルース・ブラザーズ
◎愛と青春の旅立ち ◎ニュー・シネマ・パラダイス ◎ローマの休日
◎砂の器 ◎ベニスに死す ◎時計じかけのオレンジ ◎スティング
◎レオン 完全版 ◎サウンド・オブ・ミュージック ◎ショーシャンクの空に
◎ダンス・ウィズ・ウルブス ◎七人の侍(4Kデジタルリマスター版)◎大脱走
◎バック・トゥ・ザ・フューチャー
◎バック・トゥ・ザ・フューチャー(PART2)
◎バック・トゥ・ザ・フューチャー(PART3)
となっておりますワクワクしますね!
一般は1100円、学生、子どもは500円で観れますよ。
それでは「午前十時の映画祭10」をお勧めする10の理由、いきます!
①好きな映画・俳優をスクリーンで観ることができる
ラインナップにもともと好きな映画や俳優が入っている場合になりますが。
私の場合は数年前に個人的レジェンド推し俳優リバー・フェニックス出演の「スタンド・バイ・ミー」をスクリーンで観ることができ感動しました。
1993年に23歳の若さで亡くなられていて、それまでの出演作品をDVDやBlu-rayで繰り返し観ていたので大画面で彼の姿、出演映画を観ることが出来て本当に嬉しかったです。
今回のラインナップ作品の中では新しめの「レオン」「ショーシャンクの空に」も1994年=25年前の作品で、ラインナップに好きな作品はあるけどDVDやBlu-ray、ネットでしか観たことがないという方も多いと思います。
スクリーンで観る好きな映画・好きな俳優はやはり格別ですし、往年の映画スターは特に美形であったりオーラがある俳優が多いので推しでなくとも目の保養になります。
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「スタンド・バイ・ミー」は人生で1番繰り返し観ている映画だと思います。
②往年の名作揃いで見応えがある
「名作」とカテゴリされている作品の上映なので、好みに合わなかった場合でも「脚本が良い」「この俳優の演技が良い」「音楽が良い」等何かしら印象に残ったり唸るものがあると思います個人的にはありました。
この企画がきっかけで知った作品もありました。
何の気なしに観たらすごく良かったですありがとう午前十時の映画祭。
③気になっていた作品を観るきっかけになる
「タイトルだけは知っているあの作品」「今も活躍するあの俳優が若き日に出演している」「〇〇監督の出世作」「アーティスト△△が影響を受けたという作品」「映画ポスターかっこいい」等、有名だし気になっていたんだけどタイミングが合わず未だに観れず仕舞いだという作品をこの機会に観てみませんか?
ネットでいつでも観れるとしても、上映期間や劇場を調べて観に行くのも午前十時からの限定上映というのもイベント気分で楽しいですよ。
縛りがある方が行動に移せる場合もありますし大画面で良い音響で観れますよ。
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いつか観ようと思いつつだった作品が観れました。
④デジタルリマスター/4Kデジタルリマスター版で観れる
「午前十時の映画祭9」で収穫だったなと思うのが、「七人の侍」の面白さを理解できるようになったという点です。
昔DVDで観たことがあったんですが、1954年の作品ということで音質や画質もイマイチで(家のTVのスペックが低かったのもあるのでしょうが)台詞が聞き取れなかったり画面も暗かったり時間も長かったり当時の自分の理解能力不足もあり“何かすごそうだけど正直よくわからない”という感想だったんですよね。
それが去年改めて4Kデジラルリマスター版で観たら滅茶苦茶面白かったんです…!
「七人の侍」の内容自体は難解ではなくむしろ明解でわかりやすいので単純に画質や音質の改善でストーリーや演技を追うことが出来るようになり見やすくなったのだと思います。
「七人の侍」以外にも4Kデジタルリマスター版での上映作品もあります。
⑤完全版やディレクターズ・カット版が観れる
「午前十時の映画祭9」で「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ ディレクターズ・カット版」を観た際に明らかに画質が違う追加シーンがありました。
その追加シーンが必要だったかはさておき、「こんなシーン撮ってたんだなぁ」という発見。
今年度分だと「レオン」は観たことがあるけれど「レオン 完全版」はまだ観ていないので観るのが楽しみです
⑥一度見た映画でも感想が変わることがある
数年前のラインナップに「今を生きる」があり、十代の頃にやはりDVDで観て面白かった記憶があったので観に行ったのですが、だいぶ受け止め方が変わっていました。
以前は登場人物の「10代の少年目線」のみで観ていたのが「教師目線」「少年の親目線」も加わるようになり、より多くの登場人物の気持ちが「理解はできないまでも気持ちはまぁわかる」ようになったことが新鮮で、実際に昔観て好きだった映画を何本か観かえすようにもなりました。
「午前十時の映画祭」は有名作品ばかりなので「これもこれも観たことあるよ」という方も多いと思いますが、みなさんも久しぶりに観てみると感想や受け止め方が変わっている映画があるかもしれません。
⑦スクリーンで観る喜び
ギャング映画の撃ち合いシーンや時代劇の殺陣、ムードを高める音楽、音響など劇場ならではの迫力で映画を楽しめます。
名作といわれるものは新旧問わず映画と音楽、効果音がすごくマッチしている印象なのでその点でも劇場で体感してほしい。
「午前十時の映画祭」は今年で終了なので「今を逃すとこの作品を大きなスクリーンで観る機会は一生ない」かもしれません。
宅映画でも十分面白いんですが劇場で観てみたかったので嬉しかった。
⑧集中して観れる
家などで観るのと比べて、映画館は「映画対自分、時々ポップコーンなどの飲み物や食べ物」のみの空間のみなのでかなり映画に集中できます。
⑨長時間作品では休憩時間もちゃんとある
4時間超えなどの長時間作品では休憩時間を間に挟むことが多いです。
劇場によって5分~10分の休憩を挟んでくれます。
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劇場で4時間11分。間に休憩もあり。
⑩劇場鑑賞独特の非日常感
③と重複する部分がありますが敢えて上映期間や上映館を調べたり、上映時間に合わせてスケジュールを組んだりと映画館に行くのはちょっとしたイベント感覚。
一人で集中して観るも良し、友人や恋人と観た場合は「あの映画、一緒に観に行ったよね」という共通の思い出にもなります。
スマホの電源さえも切り映画と向かい合うのみの2時間たまに3時間まれに4時間は手軽な非日常、現実が辛い時には程よい現実逃避。
「午前十時の映画祭」はもちろん映画の劇場鑑賞ほんと好きです。
今までありがとう「午前十時の映画祭」!
ラスト1年もお世話になります!
皆さんもよかったらぜひ映画館へ !