公開初日に観てからだいぶ経ってしまいましたが、まだ上映されているので!
2019年/アメリカ/132分/カイル・チャンドラー/ベラ・ファーミガ/85点
ー解説ー
日本が生んだ怪獣王ゴジラをハリウッドが映画化した「GODZILLA ゴジラ」(2014)のシリーズ第2作。前作から5年後の世界を舞台に、モスラ、ラドン、キングギドラなど続々と復活する神話時代の怪獣たちとゴジラが、世界の覇権をかけて戦いを繰り広げる。また、それによって引き起こされる世界の破滅を阻止しようと、未確認生物特務機関「モナーク」に属する人々が奮闘する姿を描く。
映画.comより
ざっくり感想
ゴジラ「お前どこ中だコラ(メンチ切り)」
ギドラ「やんのかコラ(メンチ切り)」
モスラ「ゴジラくんをいじめないで!」
ラドン「ギドラのアニキ!可愛い顔して狂暴なのが殴ってきやす!」
怪獣プロレス開始~ゴジラwin!~
舎弟モンスター勢「ゴジラ先輩さすがっス!」
…という、80年代ヤンキー漫画でリーゼントの不良2人(ゴジラとギドラ)とゴジラの彼女モスラ(聖子ちゃんカットの裏番)VSギドラの子分ラドン(モヒカン)でプロレスをし、全てが終わった後にやってきた舎弟モンスターたちが勝者ゴジラを「ゴジラ先輩さすがっス!」と称えてるアフレコが脳内再生されました。好き。
ゴジラオタクが莫大な費用を使いゴジラ映画を撮ったらこうなる
ゴジラの鳴き声が初代っぽかったり、伊福部昭のテーマ曲が流れたり、リン・チェン博士が三代にわたって双子の家系で小美人を連想させたり「監督、ゴジラが大好きなんだな」と思う部分がたくさんあって楽しかった。
日本特撮音楽の、日本人のDNAに訴えてくる郷愁すら感じるリズムと音色は至高。
私は人間ドラマの奥深さというよりゴジラが大暴れしているのを見て「ゴジラ強い…踏まれたい…」「圧倒的…強さ…!」と恐れ慄くのが好きなので今作の「四大怪獣超プロレス」はとても楽しかったです。
人間パートは?
前作(2014年版)で息子を亡くしてしまったエマが「怪獣の目覚めによって地球が浄化され再生されるから人間と怪獣は共存すべき」という、そういう考えもあるよね、そう考えずにはいられないのかも的な思想で暴走してました。家族のゴタゴタに巻き込まれた感。
イッちゃった人間が多かったというか、まともな人間がごく少数しかいないのが人間ドラマが薄いというより違う意味で攻めてきてると感じました。
怪獣同士も人間同士もしっちゃかめっちゃか。
芹沢博士が最終局面で核を持ち長い階段を登ってゴジラの元に向かうのは神風的であり「王への捧げもの」ぽくもあり良かった…からのバーニングゴジラは「オラ、ワクワクすっぞ!」と高まりました。
~ゴジラとモスラ、いい仲だった~
ゴジラが「王」モスラが「女王」と表現され実際にセリフで「ゴジラとモスラはいい仲なのか?」というのもありましたしすごいゴジラ×モスラ推しを感じました。好き。
モスラが成虫になった時の羽根ぶぁっさ~鱗粉キラキラ~は美しく神々しく、人間たちそんな場合でもないだろうに「ビューティホー…」とウットリしていて美の力は偉大。ゴジラと共に戦うモスラいじらし可愛い。
もうホントにゴジラVSギドラの対面シーンが「不良のメンチ切り合い」に見えて仕方ないため、モスラの参戦が裏番の彼女(美少女)が「ゴジラくんをいじめないで!(物理攻撃)」と飛んできたように見えて可愛いのです。
ギドラがかつてなく強くてかっこよかったけど3つの首同士で喧嘩するのかわいいしラドンの下っ端ぷりも憎めないし全てが終わってからゴジラ(王)の元に集うモンスター勢
可愛い。
モンスターがカッコよく可愛くてそんなモンスター同士で壮大なプロレスをしてくれる嬉しい。
日本特撮の作り物感を残した感じも好きだけど今回の世界も滅ぼしそうな壮大なバトルとモンスターのビジュアルのカッコ良さはハリウッド版ならではでこれはこれでイイ!
あと上手く言えないですが日本版の怪獣達はホント「怪獣」で、ハリウッド版は「怪獣ではなくモンスター」という感じがします。
BGMに般若心経やソイヤッが混ざってたりEDで古代からの怪獣ロマンも感じられて次回作への伏線も(多分)張られていて最後まで楽しめました。
上映が終わる前にもう1回観ておきたい。