2019年/日本/117分/藤原竜也/玉城ティナ/窪田正孝/本郷奏多/72点
ーあらすじー
元殺し屋の天才シェフ、ボンベロが店主をつとめる殺し屋専用の食堂「ダイナー」。日給30万円の怪しいアルバイトに手を出したばかりに闇の組織に身売りされてしまった少女オオバカナコは、ボンベロに買われウェイトレスとして働くことに。ボンベロが「王」として君臨するダイナーには、全身傷だらけの孤高の殺し屋スキンや、子どものような姿をしたサイコキラーのキッド、不気味なスペイン語を操る筋肉自慢の荒くれ者のブロら、ひと癖もふた癖もある殺し屋たちが次々とやって来て……。
映画.comより
ざっくり感想(ネタバレなし)
カナコ(玉城ティナ)可愛い
キッド(本郷奏多)活き活きしてる
良い意味で通常運転のボンベロ(藤原竜也)
窪田正孝(スキン)のファンは観た方がいい
藤原竜也と玉城ティナと窪田正孝と本郷奏多のファンと蜷川実花の映像や色が好きな人は観た方がいい。真矢みきファンもかな?
というかキャラクターが凄まじく濃い。
藤原竜也(ボンベロ)→期待を裏切らない通常運転。初対面のカナコに「俺はあああぁぁぁぁーーーーーーー‼!‼!‼!‼!‼!‼!‼ここのおおおぉぉぉぉーーーーーー‼!‼!‼!‼!‼!‼!‼………王だっ(すんっ)」とかます。
玉城ティナ(オオバカナコ)→可愛い。エロティックウエイトレス姿でおどおどしてるの不幸可愛い。けど頑固で母性もある。けどから回る。可愛い。
窪田正孝→(スキン)→特段ファンではない私が見てもスキンは愛しく切なく心弱くキュンときたのでファンの方は堪らないのでは。
本郷奏多(キッド)→活き活きサイコキラー。楽しそうにグッサグッサしてて微笑ま怖い。
ストーリーと映像は予想通りな感じだったのですが、登場人物と役者のハマり具合が予想以上に良かったです。
上に挙げた面子以外にも濃い俳優が濃い役を演じています。
あとやっぱり料理が美味しそう。
オオバカナコはメキシコに憧れている
幼い頃に母親に捨てられた(というか置いていかれた)カナコは人を信じず、人から信じられることもなく、育ててくれた祖母も他界し孤独に生きています。
着ぐるみのバイトをしていても通行人からぶつかられ、ぶつかられたのに謝ったり。
これといった目標もなく無気力に生きていたある日、ひょんなことから手にした絵葉書の風景に一目ぼれ。憧れの彼の地はメキシコと判明するも費用の壁にぶち当たり、怪し高額バイトに手を出してしまい元殺し屋の天才シェフ、ボンベロが店主をつとめる殺し屋専用の食堂「ダイナー」でウエイトレスとして働くことに。
「休みなく24時間働けるか」「客は皆殺し屋だ、隙を見せると殺されるぞ」と脅してくるボンベロはカナコをこき使いますが、自身の生存を掛けて時価1億円越えの名酒【ディーヴァ・ウォッカ】を隠して「私を殺すと見つからないわよ!」と交渉してカナコにきたり、客の殺し屋達にビビりながらも接客しこれまでのウエイトレスの中で最短時間でトイレを綺麗に磨き上げたり根性のあるカナコにめちゃくちゃ美味しそうなまかない飯(とても豪華で美しい)を出してくれるようになります。
ボンベロの作った料理を食べてカナコがスヤァ…と眠るシーンがあるのですが、ボンベロが「お前の睡眠さえ俺が支配する」みたいなことを 言ってカナコをソファに寝かせてくれるのがレベルの高いツンデレで面白い。
堅気で不幸の匂い漂うカナコは殺し屋に悪い意味で人気(=殺したい)ですが、なんだかんだスキン(カナコと同じく母親を愛しつつもトラウマがある)やボンベロ、ボンベロの相棒の菊千代(土佐犬。殺し屋)が庇ってくれ生き延びます。
もともと料理が好きだったカナコ(自分の作った料理で人が笑顔になるのが嬉しい。いつかレストランを開いてお母さんに食べに来てほしい…という夢をかつては持っていた)もボンベロの助手みたいなこともこなすように。
この下、ネタバレあり感想
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誰が殺したデルモニコ
元殺し屋でもあるボンベロのボスであり店のオーナーでもあるデルモニコ。
デルモニコは事故死していますが「暗殺では?」との疑いがあり、探りを入れていたマテバ(小栗旬)も何者かに殺されマテバの下で動いていたスキンも襲われ怪我を負います(スキンは致命傷ではなかった様子ですがカナコが良かれと思いとった行動がスキンのトリガーを外してしまいスキン暴走→止む無くボンベロがスキンを殺すという悲劇)
不穏な空気の中、組織のボス達(コフィ、マリア、無礼図)が集まったディナーが開かれ、その席で真犯人はコフィであると明らかになり、粛清されます。
ここから怒涛の裏切り展開ですがコフィを殺したマリアが無礼図に殺され無礼図の下に付くことを拒否したボンベロはカナコと共に消されそうになります。
銃撃戦が続き「これもう爆発させるしかねぇな」と悟ったボンベロはカナコを狭い隠し通路から逃がそうとします。口座と暗証番号が書いてるとされるものも渡し「店でも開け。食いに行く」とボンベロ。
カナコは泣いて一緒に逃げようと拒否しますがボンベロは頷きません。
カナコはボンベロにキスをし、泣きながら隠し通路を這いずり外を目指します。
カナコが外に出たころを見計らい、ボンベロは無礼図を道連れに店を爆破させます…。
…
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数年後。
あこがれの地、メキシコでカナコはレストラン「ダイナー」を開いていました。
家族連れの子どもがボンベロの作っていたものに似たハンバーガを頬張り笑っています。
店の奥には「Reserved」の札が置かれたテーブル。
その日はメキシコで死者の魂が戻るとされる「死者の日」で町はお祭りムード。
客も帰りカナコ一人になった店内で予約席を磨くカナコ。
ふと店の入り口を見やるとそこには菊千代を連れたボンベロが!
カナコはたまらずボンベロに抱き着き、ボンベロも優しい笑みを返します。
あ、ハッピーエンドなんだ…。
スキンが不憫なのが心残りですがカナコとボンベロは良かったね!と素直に思いました。
ボンベロ×カナコ可愛い。
独特な世界観なので好き嫌いが分かれそうではありますが細かいことは考えずに観るのがお勧め。
玉城ティナと窪田正孝のファンは特にお勧め!です!